次回予約を取らずに帰ったお客様がいると、「満足していなかったのかな」「もう来ないのかな」と不安になることがあります。
ただ、次回予約がないこと自体は失敗ではありません。予定が分からない、家族の都合がある、まず様子を見たい。理由はいくつもあります。
問題は、次回予約がないお客様をそのまま台帳の中に埋もれさせてしまうことです。
この記事では、1〜4人規模のサロン向けに、次回予約なしで帰ったお客様を売り込みっぽく追わず、7日・21日・30日・60日で自然に再来店へつなげるフォロー設計を整理します。
結論:次回予約なしのお客様は「忘れられる前」に軽く接点を作る
次回予約なしのお客様へのフォローは、強く予約を迫るものではありません。
大切なのは、お客様がサロンを思い出すきっかけを、来店後の自然なタイミングで渡すことです。
タイミング | 目的 | 送る内容 |
|---|---|---|
来店後7日 | 体験を思い出してもらう | お礼、状態確認、自宅ケアの一言 |
来店後21日 | 次の来店理由を作る | 前回の悩み・変化に合わせた目安 |
来店後30日 | 予約の選択肢を渡す | 空き枠案内、季節・体調に合わせた提案 |
来店後60日 | 休眠前に確認する | 無理のない近況確認、必要なら停止 |
全部のお客様に同じ文面を送る必要はありません。まずは「次回予約なし」「前回来店日」「前回メニュー」「前回の悩み」の4つを見て、優先順位を付けるだけで十分です。
まず「次回予約なしリスト」を作る
最初にやることは、文面を書くことではありません。
毎週1回、次の条件でお客様を並べます。
- 前回来店から7日以上経っている
- 次回予約が入っていない
- 前回メニューや悩みが分かる
- 連絡してよい手段が分かる
- すでに何度も連絡していない
紙の台帳、Excel、予約システム、カルテのどれでも構いません。まずは今ある情報で始めます。
おすすめの管理列は次の7つです。
列 | 内容 |
|---|---|
お客様ID | 個人名ではなく管理用の番号でも可 |
前回来店日 | 最終来店日 |
前回メニュー | 施術内容 |
次回予約 | あり / なし |
気になっていたこと | 肩こり、睡眠、肌荒れ、むくみなど |
最後に連絡した日 | 送りすぎ防止 |
次の対応 | 7日後、21日後、30日後、停止など |
「誰に送るか」が決まっていないまま文例だけを増やすと、続きません。先にリストを作ると、毎週の作業が判断ではなく確認になります。
7日後:お礼と状態確認だけでよい
来店後7日は、予約を取りにいくよりも、前回の体験を思い出してもらうタイミングです。
文面は短くて構いません。
先日はご来店ありがとうございました。
その後、首まわりの重さはいかがでしょうか。
無理のない範囲で、肩をすくめずに深く息を吐く時間を少し作ってみてください。
また気になってきたら、いつでもご相談ください。
この段階で大事なのは、「予約してください」よりも「覚えています」と伝わることです。
前回の悩みが分かる場合は、そこに一言だけ触れます。前回の内容が分からない場合は、無理に具体化せず、来店のお礼と様子伺いだけにします。
21日後:前回の悩みから次の目安を伝える
21日前後は、再来店の理由を作りやすい時期です。
ここでは、前回の施術内容や悩みに合わせて、「そろそろ確認してもよい時期です」と伝えます。
リラクゼーション系
前回お話しされていた肩と背中の張りは、その後いかがでしょうか。
お仕事が続くと、3週間ほどでまた重さが出やすい方もいます。
つらさが戻る前に整えておきたい場合は、今週か来週で一度見ておくと安心です。
エステ系
前回のケアから少し日が経ちましたが、お肌の調子はいかがでしょうか。
季節の変わり目は乾燥やざらつきが出やすいので、気になる変化があれば早めに整えておくのがおすすめです。
ドライヘッドスパ系
前回は睡眠の浅さを気にされていましたが、その後はいかがでしょうか。
疲れが溜まりきる前に一度ゆるめておくと、次の忙しい時期を過ごしやすくなります。
「来てください」ではなく、「前回の状態から見ると、今はこういう確認時期です」という言い方にすると、売り込みに見えにくくなります。
30日後:予約の選択肢を渡す
30日経っても次回予約がない場合は、具体的な選択肢を渡します。
ただし、値引きで戻そうとする前に、まず来店理由を整理します。
- 前回と同じ悩みが戻っていそうか
- 季節や仕事の忙しさで負担が増えていそうか
- 前回おすすめしたケアの確認が必要か
- 期間が空くほど効果が切れやすいメニューか
文面例です。
前回から1か月ほど経ちました。
肩まわりの重さが戻りやすい時期なので、今週か来週で一度整えておくと安心です。
もしご都合が合えば、○日午前か○日午後に空きがあります。
難しければ、またタイミングのよい時にご相談ください。
ここで大事なのは、断る余地を残すことです。
強い売り込みに見えると、返信しにくくなります。「難しければ大丈夫です」という余白がある方が、お客様との関係は続きます。
60日後:深追いせず、休眠前の確認にする
60日以上空いたお客様には、何度も連絡するより、1回だけ近況確認をします。
お久しぶりです。
前回お話しされていたお疲れの具合は、その後いかがでしょうか。
無理にご予約をお願いする連絡ではありませんが、また整えたいタイミングがあればお声がけください。
返信がない場合は、続けて何度も送らない方がよいです。
停止ルールを決めておきます。
- 返信がない連絡は最大2〜3回まで
- 断りや不要の意思があれば止める
- 内容のない一斉送信はしない
- 前回と同じ文章を繰り返さない
サロン側の都合だけで追い続けると、関係が弱くなります。戻ってほしいお客様ほど、深追いしない線引きが必要です。
LINE・DM・手紙・メールは使い分ける
連絡手段は、サロンとお客様の関係性に合わせて選びます。
手段 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
LINE | 既にやり取りがあるお客様 | 短く、頻度を上げすぎない |
Instagram DM | SNSで自然に接点があるお客様 | 営業文だけを送らない |
手紙・はがき | 長く通っていたお客様 | 重くなりすぎない文面にする |
メール | 予約確認や案内に慣れているお客様 | 件名を分かりやすくする |
SMS | 予約確認など短い連絡 | 本文を最小限にする |
どの手段でも、共通するのは「前回の内容に触れる」「一斉送信に見せない」「不要なら止める」の3つです。
よくある失敗
1. 全員に同じ文面を送る
文面を効率化しようとして、全員に同じ文章を送ると、かえって反応は下がります。
前回メニュー、悩み、来店周期のどれか1つだけでも入れると、受け取り方は変わります。
2. 値引きから入る
値引きは分かりやすいですが、毎回の来店理由が「安いから」になりやすくなります。
まずは、前回の状態、季節、生活リズム、次に整える意味を伝えます。値引きは最後の手段です。
3. フォロー対象を多くしすぎる
毎週50人に送ろうとすると続きません。
最初は、次回予約なしで、前回の悩みが分かり、来店から21〜30日経ったお客様だけで十分です。
4. 送った後を記録しない
連絡した日、返信の有無、予約につながったかを記録しないと、次回も同じ判断を繰り返します。
小さくても記録を残すと、翌月から「誰に送るべきか」が見えやすくなります。
毎週15分で回す運用
次回予約なしフォローは、毎日やる必要はありません。
週1回、15分だけ時間を取ります。
- 前回来店から7日以上、次回予約なしのお客様を出す
- 21〜30日経過のお客様を優先する
- 前回メニューと悩みを確認する
- 3〜5人だけ文面を作る
- 送信日と反応を記録する
最初から完璧な仕組みにしようとしなくて大丈夫です。まずは、台帳の中で見落としていたお客様を見つけることから始めます。
Ripiaで支援できること
次回予約なしのお客様へのフォローで難しいのは、文面そのものよりも、対象者を見つけ続けることです。
Ripiaでは、予約・顧客・来店履歴を整理しながら、次のような確認を一緒に進めます。
- 次回予約がないお客様を見つける
- 前回来店日と来店周期を確認する
- 前回の悩みやメニューに合わせて声かけを考える
- 送った日と反応を残す
- 深追いしない停止ルールを決める
「誰に、いつ、何を送るか」が決まると、フォローは気合いではなく運用になります。
自店の台帳でどこから始めるべきか整理したい場合は、30分の導入相談で現状を一緒に確認できます。
よくある質問
Q1. 次回予約なしのお客様には、何日後に連絡するのがよいですか?
まずは7日後のお礼、21日後の状態確認、30日後の来店提案を目安にします。ただし、自然な来店周期は業態やメニューで違うため、自店の過去実績に合わせて調整してください。
Q2. 返信がない場合、何回まで連絡してよいですか?
目安は2〜3回までです。返信がない、不要の意思がある、関係性が薄い場合は深追いしない方が安全です。
Q3. 値引きクーポンを送った方が戻りやすいですか?
短期的には反応が出ることがありますが、毎回値引き待ちになりやすいです。まずは前回の悩みや来店周期に合わせた理由を伝え、値引きは必要な時だけにします。
Q4. どのお客様から優先すべきですか?
前回の悩みが分かる、過去に複数回来店している、来店から21〜30日経っている、次回予約がないお客様から始めます。
Q5. 文面を作る時間がありません。
全員分を作る必要はありません。毎週3〜5人だけ選び、前回メニューと悩みを1つ入れた短い文章から始めてください。
