「来てほしいお客様はいるのに、忙しくて連絡できない」。
小規模サロンでは、この悩みが起きやすくなります。施術、予約対応、掃除、SNS、会計をこなしながら、一人ひとりの来店周期まで毎日見るのは現実的ではありません。
ただ、再来店フォローは毎日やらなくても始められます。大切なのは、気合いで思い出すことではなく、週1回だけ台帳を見る日を決めることです。
この記事では、1〜4人規模のリラクゼーション・エステ・ドライヘッドスパサロン向けに、週1回15分で再来店フォローを回す方法を整理します。
結論:再来店フォローは「毎日」ではなく「毎週の確認」でよい
再来店フォローが続かない原因は、文面の上手さよりも運用の重さです。
毎日、全員の来店履歴を見て、毎回ゼロから文章を考える形にすると、忙しい週に止まります。止まると、次に再開する時に「どこまでやったか」が分からなくなります。
まずは週1回、次の3つだけを確認します。
| 見るもの | 目的 |
|---|---|
| 次回予約なし | 初回来店後や前回来店後の見落としを防ぐ |
| 周期超過 | いつもなら戻る時期を過ぎたお客様を見つける |
| 休眠予備軍 | しばらく来ていないが、まだ声をかけやすいお客様を見つける |
毎週この3つを見るだけでも、「気づいたら3か月空いていた」という状態を減らせます。
週1回にする理由
小規模サロンでは、フォローの仕組みを細かくしすぎると続きません。
毎日見る運用は理想的に見えますが、実際には次のような問題が起きます。
- 施術が多い日に確認できない
- 休み明けに溜まってしまう
- 文面を考える時間がなくなる
- 誰に送ったか記録が残らない
- 一度止まると再開しにくい
週1回にすると、判断をまとめられます。
たとえば月曜の朝、または金曜の閉店後に15分だけ台帳を見ます。その週に声をかけるお客様を3〜5人に絞り、送信日と反応だけを残します。
このくらいの軽さなら、1人サロンでも続けやすくなります。
見るリストは3つだけでよい
最初から複雑な分析は不要です。
まずは、台帳や予約システムから次の3つを出せるようにします。
1. 次回予約なしリスト
前回来店から7日以上経ち、次回予約が入っていないお客様です。
来店直後は満足していても、予定が分からず予約しない方はいます。ここを放置すると、次の来店理由が薄くなります。
次回予約なしのお客様には、7日後のお礼、21日後の状態確認、30日後の来店提案を目安にします。
2. 周期超過リスト
普段の来店周期を過ぎているお客様です。
たとえば、いつも30日前後で来る方が45日空いている場合は、強い営業ではなく「そろそろ状態確認の時期です」と伝えやすくなります。
周期は厳密でなくても構いません。最初は、30日、45日、60日など大まかな区切りで見ます。
3. 休眠予備軍リスト
最終来店から60〜90日ほど空き、まだ関係が切れきっていないお客様です。
休眠顧客になってから一気に呼び戻そうとすると、文面が重くなりやすくなります。予備軍の段階で軽く近況確認できると、自然な声かけになります。
週1回15分の進め方
おすすめは、次の流れです。
0〜3分:対象を出す
台帳、予約システム、Excelから、次回予約なし・周期超過・休眠予備軍を出します。
完璧な抽出でなくて構いません。まずは「前回来店日」と「次回予約の有無」で十分です。
3〜7分:優先順位を決める
全員に連絡しようとせず、今週は3〜5人だけ選びます。
優先しやすいのは次のお客様です。
- 前回の悩みが記録に残っている
- 過去に複数回来店している
- 来店周期から見て自然な時期
- 次回予約なしで帰っている
- 連絡してよい手段が分かる
逆に、不要の意思がある、何度も未返信、関係性が薄いお客様は優先しません。
7〜12分:文面の骨子を作る
文面は、次の3行で十分です。
前回の内容に触れる
今の確認理由を伝える
予約するかどうかを相手に委ねる
例です。
前回は首肩まわりの重さを気にされていましたが、その後いかがでしょうか。
お仕事が続くと、3〜4週間ほどでまた重さが出やすい方もいます。
つらさが戻る前に整えたい時は、いつでもご相談ください。
長い説明や強い売り込みは不要です。
12〜15分:送信日と反応欄を残す
送ったら、台帳に次の情報だけ残します。
- 送信日
- 手段
- 内容の種類
- 返信あり / 予約 / 保留 / 不要 / 未返信
- 次に見る日
ここまで残せば、翌週に同じ人へ何度も送ることを防げます。
文面は「理由」を1つだけ入れる
フォロー文面で大切なのは、上手な言い回しではありません。
なぜ今声をかけているのかが自然に伝わることです。
たとえば、次のように理由を1つだけ入れます。
| 理由 | 文面の方向 |
|---|---|
| 前回の悩み | 「首肩の重さはその後いかがですか」 |
| 来店周期 | 「前回から3週間ほど経ちました」 |
| 季節 | 「冷房で足元が冷えやすい時期です」 |
| 仕事や生活 | 「月末の忙しさが続く時期ですね」 |
| 前回提案 | 「前回お伝えしたホームケアは続けられていますか」 |
理由があると、同じ予約案内でも受け取り方が変わります。
「空きがあります」だけだと店側の都合に見えますが、「前回の状態から見ると、今が確認しやすい時期です」と言えると、お客様側の理由になります。
送らない判断も運用に入れる
再来店フォローでは、送ることだけでなく、送らない判断も大切です。
次の場合は、いったん止めます。
- 不要の意思がある
- 返信がない連絡が続いている
- 前回の内容がほとんど残っていない
- 来店から時間が空きすぎて文脈がない
- クレームや不満の記録がある
お客様との関係を守るためには、深追いしない線引きが必要です。
台帳に「停止」「保留」「次回は店頭で確認」などの状態を残しておくと、スタッフ間でも判断がぶれにくくなります。
スタッフがいるサロンでは担当を決める
2〜4人のサロンでは、誰が見るかが曖昧だと運用が止まります。
おすすめは、役割を分けることです。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 確認担当 | 週1回、対象者を出す |
| 文面担当 | 前回メモを見て文面案を作る |
| 承認担当 | 送ってよいか確認する |
| 記録担当 | 送信日と反応を戻す |
小規模サロンなら、すべてを別の人に分ける必要はありません。大事なのは、「誰かが見るはず」ではなく「この曜日にこの人が見る」と決めることです。
Ripiaで支援できること
再来店フォローで難しいのは、毎週「誰に声をかけるか」を見つけ続けることです。
Ripiaでは、予約・顧客・来店履歴を整理しながら、次のような確認を一緒に進めます。
- 次回予約なしのお客様を見つける
- 来店周期を過ぎたお客様を確認する
- 休眠予備軍を見落とさない
- 前回メモから声かけの理由を作る
- 送信日と反応を記録する
- 深追いしない停止ルールを決める
再来店フォローは、気合いではなく週1回の運用にすると続きやすくなります。
自店の台帳でどこから始めるべきか整理したい場合は、30分の導入相談で現状を一緒に確認できます。
よくある質問
Q1. 再来店フォローは毎日やった方がよいですか?
理想はこまめに見られることですが、続かない運用は意味がありません。まずは週1回15分で、次回予約なし・周期超過・休眠予備軍だけを見る形から始めるのがおすすめです。
Q2. 何人くらいに連絡すればよいですか?
最初は毎週3〜5人で十分です。人数を増やすより、送信日と反応を残し、翌週も続けられることを優先します。
Q3. 返信がないお客様にも送り続けてよいですか?
返信がない場合は、連絡回数を決めて止める方が安全です。目安として2〜3回で反応がなければ、次の一斉案内ではなく、店頭や自然な接点ができた時に確認します。
Q4. 文面を毎回変える必要はありますか?
全部を変える必要はありません。ただし、前回メニュー、悩み、来店周期など、相手に関係する理由を1つだけ入れると一斉送信に見えにくくなります。
Q5. Excelだけでもできますか?
できます。前回来店日、次回予約の有無、前回メニュー、悩み、最後に連絡した日、反応が一覧で見えれば、最初の運用は十分に始められます。